女性ホルモンはオオサカ堂!
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こんにちは、まるまるです!
mtfにとって声は最も嫌な部分の1つに挙げられていると思います。
声オペをした私ですが、今でもコンプレックスを感じています。
今も、毎朝起きて最初に小さく声を出しています。
特に寝起きは声が不安定。
完璧でなくてもいいはずですがどうしても気に入らない。
ですが、手術前の私は本当に文化的な生活を送れていなかったと感じています。
あの頃の私は、声こそが自分の本当の敵のように感じていました。
今回はそのお話をしようと思います。
声が「敵」だったあの頃の孤独
手術前の私は、外の世界で声を発することが恐怖でした。
飲食店で料理を注文するだけなのに、ためらってしまう。
頭の中では完璧なセリフが浮かんでいるのに、唇が動かない。
理由は単純。
「声でバレる」——それがすべてでした。
どんなにメイクを工夫し、服を選んで「自分らしく」見せかけても、一言発した瞬間にその違和感が周囲に広がってしまう。
隠しているものが声に乗って暴かれてしまうようで、外に出るたびに息苦しさを覚えていました。
友人と一緒にいるときは「代わりに注文して」と頼んでもらっていました。
それか、みなが自分の料理を注文する中、私はただメニューを指差して頷くだけ。
心の中では「私も声をだしたい」と思いながら黙って座っていました(なぜなら声を出したほうが店員さんがわかりやすいから)
見知らぬ人ならまだしも、外での友人との会話も慎重になっていました。
なぜなら、私の声を会話の外から聞いている人がいるから。
私はあまり気づいたことがなかったのですが、私が話した後に友人が「さっき近くの人がすごく驚いていたよ」というのです。
こういうことが何回もあると、いよいよ外では常に小声で話すようになります。
帰宅してから鏡の前で女声の練習を繰り返す。
「ありがとうございます」「お願いします」と何度も発声した。
しかし、外で声を出そうとしてもなかなかできない。
声が裏返るのが怖い、不自然だと思われないか怖い。
そう考えるととてもストレスで、結局声オペをするまで外で女声を出すのは片手で数えられるほどでした。(男の娘ヘルスでは女声を使っていましたが、相当なストレスで辞める原因にもなっています)
バイト先での経験
そうして地声で話していても困難は続きます。
手術をしなかった理由
私は性別適合手術を終えてから、声オペをしました。
声が一番のコンプレックスといっても過言でない私が、なかなか声オペをしなかった理由は、お金の問題でした。
日本では性別適合手術を終えて、戸籍変更をしてから声オペをすると保険適用で手術を受けられる場所があります。
性別適合手術ですら200万弱かかるのに、声オペで80万ほど取られるのはかなりいたい。
就活前には戸籍を変更したかったので、なくなく声オペは後回しにしていました。
手術は声帯を調整するものであり、魔法のように即座に変わるわけではないです。
むしろ期待とは遠い声でしょう。
それに加えて、術後すぐは声が出せず、筆談やジェスチャーで生活する日々が続きました。
痛みもあり、しんどかったです。
でも少しずつ声が戻る過程で、「新しい生活の始まり」となることを感じていました。
手術がくれた、ささやかな「自由」
もちろん手術は万能ではありません。
初対面の人と話すときは声を調整しないと違和感を抱いてしまうでしょう。
時には声が不安定で恥ずかしい思いもします。
それでも「前よりマシになった」という事実が、日常に革命をもたらしました。
コンビニで自然に「はい、お願いします」と答えられる。
以前はただうなずくだけ、態度の悪い客である。
こうした自分を客観的にみるのも嫌でした。
でも今はレストランで自分の注文をしっかり言える。
こうした小さなやり取りが、かつての私には想像もできない勝利でした。
友人との会話で自然に笑い声を上げられる。
ひとつひとつの変化が積み重なり、自信となりました。
以前は「声を出したら終わり」という恐怖だったのが、今は「少しの緊張」で済みます。
これは声の問題にとどまらず、人生の質を劇的に改善しました
予約の電話が普通にできるようになり、プレゼンにも挑戦できる。
声が少しずつ「味方」になっていく感覚が、毎日のモチベーションとなっている。
まだ消えない心の棘と、揺れる感情——コンプレックスとの共存
正直に言えば、まだ満足はしていないです。
SNSで透明で美しい声を聞くたびに胸がざわつく。
SNSでなくとも、身近にいる女性との会話ですら、なんて透き通った声なんだろうと毎回思う。
「どうして自分には手に入らないのか」と落ち込み、録音を聞き返しては「もっと高く、もっと柔らかく」と自分を責めることもある。
時に「結局、中途半端で終わるのでは」と思い詰める。
声は一度耳に残れば忘れられず、心を刺す。
コンプレックスは影のように付きまとい、晴れた日も曇らせる。
しかし、それも望みすぎなのかもしれない。
前の自分と比べたらとてつもない進歩だ。
最後に——声への思いやりを
もし、あなたの身近にトランスジェンダーの人がいたら、ぜひ心に留めておいてほしいことがあります。
